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水素還元処理

水素還元処理

水素ガスを使った熱処理により、還元作用が働きます。

水素還元処理の3つの特徴

  • 01混合ガスではなく純水素による還元処理が可能

    純水素による還元処理が可能です。

    雰囲気熱処理には使用するガスの種類が多く、材質によりガスは異なりますが、その中で鋼材各社が推奨している のは水素ガスになります。

    還元性ガスの熱処理炉で使用されているものの大半は比率を75:25などに分配した混合ガス になりますが、純水素ガスとの違いはその還元力、ガスの露点になります。

    通常、ステンレスの光輝焼鈍には-40℃以下 を求められます。

    純度99.9999%以上の水素ガスの露点は-80℃にもなり、その水分量は0.53ppmになります。

    混合ガスではなく純水素による還元処理が可能
  • 02微量の酸素も純水素により還元可能

    純度99.9999%以上の水素ガスは、分析装置のサンプル採取用、半導体関連の製造装置、基地局用電極など特殊な 条件下で必要とされる製品、部品でその還元力を発揮します。

    また、衝突回避センサーや音響部品、駆動用モーターの 材料にも適しています。

    その中でもガラス封着を行うコバールは、ガラスと膨張率が近いため使用されますが、 加工途中に酸素が入ってしまうため、そのままでは気泡が出来てしまいます。そのような微量の酸素を取り除くには 純水素による還元力の熱処理が必要とされます。

    微量の酸素も純水素により還元可能
  • 03特殊な材質も純水素ガスにより還元

    ガスなどのサンプル分析用に使用される純ニッケルは極限まで不純物を除去しなくては測定に影響が生じます。

    そのような場面に純水素による還元力が高い効果が期待できます。また食品製造ラインで使用されるセンサーテストには 還元処理後のステンレスを使用します。

    モリブデンは製造工程での加工硬化と還元が同時に可能な純水素での熱処理が行われます。

    また純鉄、パーマロイ、パーメンジュールといった材質も窒化化合物が発生しない純水素による還元処理が推奨されています。

    熱処理・水素還元技術ナビではこのような水素還元処理を実際に行った実績が多数ございます。お困りの際はお気軽にご相談ください!

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    特殊な材質も純水素ガスにより還元