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熱処理技術サービス

磁気焼鈍

磁気焼鈍

内部歪み(磁化)した軟磁性材料の組織をもとに戻します。

磁気焼鈍の3つの特徴

  • 01磁性材料の最大透磁率を実現可能

    透磁率μ(ミュー)、単位H/m(ヘンリーメートル) とは、物質の磁化のしやすさを数値で表わしたものです。磁場で磁化されやすく、取り除くと戻りやすいものが軟磁性材料と呼ばれています。

    その中でも最も透磁率が高いものが78パーマロイ(ニッケル78%、残部鉄)になります。 このパーマロイの磁気焼鈍は、1100℃前後で3時間以上、水素雰囲気中で処理を行い、不純物を除去する目的で長時間の炉冷を行う必要があります。

    このように、求める透磁率の実現のために、適切な条件で熱処理実施いたします。

    磁性材料の最大透磁率を実現可能
  • 02磁性材料の飽和磁束密度を実現可能

    磁束密度B、(テスラ)単位Tとは、単位面積あたりの磁束を(密度)の値で、磁界の強さ=「磁束線の密度」のことを「磁束密度」といいます。

    磁性材料の中でも、最も飽和磁束密度が高いのが、パーメンジュール(鉄50%、コバルト50%)になります。 このパーメンジュールの飽和磁束密度は、最大2.4Tです。飽和磁束密度が高いほど、製品を小型化することができます。

    近年では、モーターの材料として、試作・研究開発が行われております。 熱処理 水素還元技術ナビでは、パーメンジュールは水素雰囲気中で磁気焼鈍を行うことで、表面が反応し黒く輝く酸化被膜を覆うことができます。

    磁性材料の飽和磁束密度を実現可能
  • 03磁性材料の適切な保磁力を実現可能

    保磁力H、単位A/m(アンペアメートル)とは、残留磁束密度Brをゼロにするのに必要な磁界の強さHを、保磁力HCと呼び、数値が低いと優れた軟磁性材料といえます。

    内部歪み(内部の結晶が歪むこと)、これを熱処理により再結晶化させるのが磁気焼鈍です。 それ以外に影響を受けるのが、加工時の外部歪み(加工応力)酸化物、不純物の混入がある場合、磁気特性が上がらないです。

    熱処理・水素還元技術ナビでは、上記を解決することが可能です。

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    磁性材料の適切な保磁力を実現可能