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固溶化処理

固溶化処理

金属の合金元素を溶け込む温度まで上げる熱処理です。

固溶化処理の特徴

  • 01加工時の引張応力の問題を解決

    高温に熱すると金属に加える合金元素は溶け込みやすくなります。そのため、 合金固有の温度に加熱してから急速に冷却すると 低温では析出するはずの合金元素が溶け込んだままになりますが、それを固溶化処理といいます。

    オーステナイト系ステンレスで行われる熱処理で、固溶化温度は1050℃前後、急冷は700℃から400℃の間で行います。

    応力腐食割れは焼鈍処理で残留応力を除去することで、加工時の引張応力の問題が解決します。

    粒界腐食は溶接時の高温(600~800℃)によるクロム炭化物析出です。これを高温で溶け込ませることによって耐食性が 戻ります。

    固溶化処理はオーステナイト系ステンレスなどの金属特性を向上させる熱処理技術です。

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    加工時の引張応力の問題を解決