熱処理事例
脱炭処理(ウェット&ドライ水素雰囲気熱処理)
種類 |
雰囲気熱処理 脱炭処理 |
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材質 |
ステンレス その他 |
業界 |
電子部品 その他 |
目的・トラブル | 脱炭による金属特性向上 |
こちらは、脱炭処理(ウェット&ドライ水素雰囲気熱処理)を行った熱処理事例です。
水分量の多い水素ガス(プラス露点の水素)専用の設備などを使用し、この雰囲気中で一段階目の熱処理を行います。そして二段階目でドライ水素(露点マイナス40℃以下の水素)で還元処理を行うのが一連のウエット&ドライ水素熱処理になります。
このときの一段階目で脱炭が起こりやすくなります。
鋼の表面部分で、加熱中に酸化性雰囲気中の酸素と鋼中の炭素が結合して、鋼中の炭素が一酸化炭素や二酸化炭素のガスとして飛散することです。
焼き入れの工程では不具合と扱われる脱炭も、炭素を必要としない電子部品ではより良い特性となります。
また酸素が残ることで不具合となるガラス封着工程でも、この還元力で微量な酸素分までも除去することが可能です。
熱処理・水素還元技術ナビでは、ウエット&ドライ水素を使用した脱炭処理の実績を元に、対応可能な材質についてのご質問に対応いたしますので、お気軽にご相談ください!