熱処理事例
ステンレスの応力除去焼鈍
種類 | 応力除去焼鈍 |
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材質 | ステンレス |
業界 |
自動車 半導体 医療 工具 |
目的・トラブル | 応力歪みの緩和・除去 |
こちらはステンレスの応力除去焼鈍を行った熱処理事例です。
オーステナイト系ステンレスは耐食性を主眼とした目的でつくられ、最も多用されている鋼種です。
耐食性を常温でも維持するため一般的には固溶化熱処理を行いますが、硬度が母材の半分以下になり、 伸び率も上がるため、精度の高い製品加工の工程を困難にしてしまう可能性があります。
しかし、このよな問題は応力除去焼鈍を行うことで解決することができます。
固溶化温度よりやや低い応力除去焼鈍処理を行うことで、内部応力の緩和や要求されている精度、平坦度を実現します。
製品によっては加工途中に複数回の応力除去焼鈍を加える場合もあり、特に高クロム高ニッケル材では必要とされる熱処理になります。
熱処理・水素還元ナビではオーステナイト系のほか、フェライト系の焼きなまし、マルテンサイト系の熱処理にも対応いたしますのでお気軽にご相談ください!