熱処理事例
銅ガスケットの焼きなまし(焼鈍)
種類 | 焼きなまし |
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材質 | 銅 |
業界 | その他 |
目的・トラブル | 内部の軟化 |
こちらは、銅のガスケットを焼きなまし(焼鈍)をした熱処理事例です。
銅は貴金属の中でも最も使用されている非鉄金属です。特に耐熱性、加工精度の高さ、収縮性などの特性から、幅広い分野での取り扱いがあります。
その中でも焼きなましをした銅は、特に自動車関連ではガスケット、パッキン、リベットといった部品で使用されます。
加工すると目的以上に硬化するため、熱処理により軟化させることを求められます。焼きなまし(焼鈍)は金属熱処理頬全ての材質で行われます。
熱処理用語ですと複数の名称があるため混乱してしまいますが、焼き戻し、調質、応力除去、磁気焼鈍、固溶化など、これらは熱処理によって軟化するため、焼きなまし(焼鈍)になります。
組織や結晶構造、合金化の意味合いが違うため区分けされています。銅の場合は低温焼きなましと呼ばれ、熱処理の中では180℃~400℃程度で処理を行います。
これは鉄の焼きなましに比べて低いということなので、水素や窒素などの雰囲気中で熱処理を行わないと酸化してしまいます。
また、加工硬化後の銅の焼きなましは一度行うと、元の硬さに戻すことは出来なくなります。
熱処理、水素還元技術ナビでは、銅の熱処理に関して多数の実績を持っています。銅の熱処理でお困りの際は、まずは一度ご相談ください。