熱処理事例
パーマロイの焼きなまし
種類 | 焼きなまし |
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材質 | パーマロイ |
業界 |
電子部品 航空・宇宙 その他 |
目的・トラブル |
応力歪みの緩和・除去 加工性の改善 |
こちらはパーマロイの(45パーマロイ(PB)、78パーマロイ(PC))の焼きなましの熱処理事例です。
この製品は磁心・磁極・継鉄などの一次加工品に使用され、地場測定装置などの研究開発を目的に処理をしています。
Fe(鉄)+Ni(ニッケル)合金であるパーマロイは磁性材料として非常に優秀な材料です。高い透磁率と小さな保磁力という特性を活かし、磁気シールド、電子機器部品、トランスコア、磁気センサー、など、幅広い分野で使用されています。
また、磁気シールドとしては磁気ノイズや外部磁場から精密機器を保護するためにとても重要な役割を果たします。
医療機器や通信機器など、微細な磁場の影響を受けやすい機器から発生する不要な磁場を効果的に遮断し、正確な作動をおこなうことが可能です。難加工材と呼ばれるパーマロイは、粘りがあり、熱伝達性が低く、加工によって硬化しやすい特性を持っているため、工具の摩耗や破壊、加工精度の低下などの問題が発生します。
特に精度の高く、厳しい部品は加工途中や最終仕上げ前に行う焼きなまし(応力除去焼鈍、中間焼鈍とも呼ばれています)が効果的です。
熱処理 水素還元技術ナビでは、パーマロイの特性を上げるだけでなく、加工精度を上げていく熱処理についても、多数の実績がございますので、パーマロイの熱処理でお困りの際は、まずは一度ご相談ください。