熱処理事例
パーマロイの磁気焼鈍処理
種類 | 磁気焼鈍 |
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材質 | パーマロイ |
業界 |
電子部品 自動車 医療 |
目的・トラブル | 磁気特性の向上 |
こちらはパーマロイの磁気焼鈍熱処理事例です。
Fe-Ni系磁性合金はパーマロイとよばれています。Fe-Ni合金の透磁率 が高いことを発見し、その後Fe-Ni合金の熱処理透磁率が非常に高くなることを発見したことから、材質名をPermalloyと命名しました(透磁率 Permeabilityと合金Alloyの合成語)。
現在ではMo、Cu、Cr等を添加した多元系合金も開発され、コイル、磁気回路の磁極片、磁気遮蔽材、高周波減衰器として広く使用されています。
PBパーマロイとして知られるFe-40~50%Niは パーマロイ系としては最も飽和磁束密度が大きく磁気増幅器などに用いられます。 PCパーマロイはFe-70~80%Niに、少量の添加元素を含有したものであり、パーマロイの中でも特に高い透磁率を示すことから、各種電磁鉄心、シールド用途として広く使用されています。
PCパーマロイの中でも、Fe-79%Ni-5%Moからなる組成はスーパーマロイと呼ばれ、最も透磁率の大きい磁性材料として知られていて、最大透磁率は600,000、PCパーマロイの5倍にもなります。
熱処理・水素還元技術ナビでは、磁気焼鈍でも高温でかつ長時間の処理になるパーマロイの熱処理、その時に起こりうる、溶着、変形を防ぐ処理方法をご提案することが可能です。
磁気焼鈍、パーマロイの熱処理でお困りの際はお気軽にご相談ください!