熱処理事例
電磁ステンレスの磁気焼鈍

種類 | 磁気焼鈍 |
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材質 | ステンレス |
業界 |
電子部品 自動車 |
目的・トラブル | 磁気特性の向上 |
こちらは電磁ステンレスを磁気焼鈍した熱処理事例です。
電磁ステンレス鋼はクロムを10~20%含むフェライト系ステンレス鋼をベースとしてシリコンやアルミニウム等を適量添加することにより安定した磁気特性や高固有抵抗を得られる材質です。
用途は非常に広範囲で、軟磁性材料として使用されるため応答性が良く、少ない電力で高い駆動力が得られる材料です。
具体的には低保磁力、高磁束密度、高透磁率が代表的な要求される磁気特性になります。特に保磁力は磁場の変化に対する材料の磁化の追随性を示すもので、 アクチュエータの応答性に関わる重要な特性のひとつです。
なお、磁気特性は切削加工時の加工歪の影響を受け低下するため、部品加工後に磁気特性回復を 目的とした磁気焼鈍を行うことが一般的になります。
熱処理 水素還元技術ナビでは、磁気焼鈍後の保磁力、硬度、温度管理の手法、部品の変形、変色、溶着に関する問題点の解決までご提案いたしますので、お気軽にご相談ください!