熱処理事例
純鉄の磁気焼鈍処理
種類 | 磁気焼鈍 |
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材質 |
純鉄 その他 |
業界 |
電子部品 その他 |
目的・トラブル | 磁気特性の向上 |
こちらは純鉄の磁気焼鈍事例になります。
電子部品に使用されているは磁性材料(磁石にくっつく材質)は磁場中では磁力を持ち、それが無くなると元に戻る性質があります。
これを利用したのが電磁石で、多くの電子部品、製品に使用されています。部品加工によって磁化することを、内部歪み(結晶構造が歪むこと)といい、磁力の進む方向が乱れてしまいます。
方向性が乱れるとそのエネルギーが分散され、想定以下の性能しか発揮できなくなります。小さなエネルギーで長時間の使用が求められる電子部品にはこれを正すことが必要になります。
磁気焼鈍は、保磁力をより小さくし、内部歪みを正し、元の結晶構造へ戻す熱処理です。
熱処理 水素還元技術ナビでは、磁気焼鈍後の保磁力、硬度、温度管理の手法、部品の変形、変色、溶着に関する問題点の解決までご提案いたしますので、お気軽にご相談ください!