よくある質問
- 熱処理トラブル
SUS304板材φ300x9Tの切削加工をしているのですが、材料ロットごとに加工後の歪が大きく出るものと出にくい物とバラつきがあり困っています。加工歪が出にくくなる熱処理というものもあるのでしょうか?
こちらは軟化処理が該当します。
900℃前後、ただし、微量のクロム析出が起こるので表面近くが若干青緑にはなります。低温脆性温度域では処理しないので錆びやすくなるということもありません。歪みは温度と関係することがありますので、材料の切断方法など様々な要因が考えられます。
応力を除去する軟化処理ですが、加工率200%を超える場合は厳しくなります。例えると10tを5わtまで冷間圧延した板材の応力は熱処理でも取ることが出来ない、となります。9tを4.5tまで仕上げた後に熱処理で応力を取るのは困難となります。
ただし、軟らかくもなりますので加工工程の変更が必要になる場合もございます。試作対応も可能ですので、ご相談ください。