よくある質問
- 熱処理の基礎
応力除去焼鈍でも鉄の磁気特性は改善しますか?
炭素鋼か純鉄かにより、異なりますが、最低でも720℃以上の熱処理を施さないと加工残留内部応力(磁化)の改善とまではいえない結果となる場合が多くなります。
鉄を純鉄とした場合、内部応力(磁化)の方向性を戻すには850℃前後の再結晶温度を超えることが必要だと思われます。ただし、強度が落ちてしまう、それほどの磁気特性を求める部分ではない、
など求める点が異なる場合もあります。鉄の応力除去温度で磁気特性は全く変わらない事はございません。少なくとも変化はあります。